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『ダーリン・イン・ザ・フランキス』負けヒロインが輝き人のセックスを笑ってはいけない第2話

第1話の時点では興味を惹かれなかったというか、どういう視点から見ていけばいいのか掴みかねた『ダーリン・イン・ザ・フランキス(以下、ダリフラと略)』ですが、第2話から面白くなってきた。

拙者、主人公の一番の理解者は自分だと思っていたら、ポッと出の女に横からかっさらわれて焦る負けヒロイン大好き侍でござる!

第1話の基本的な話をおさらい

主人公のヒロと仲間たちが生まれたのは荒廃した世界。コドモと呼ばれる彼らは人類を謎の生物「叫竜」の脅威から守るため、男女がペアになって操縦するロボット『フランクス』のパイロットとして育てられた。それだけが存在価値であり、それ以外のことは教えられてこなかった。

しかし、第1話に先立ち行われた試験でヒロが落第してしまう。自己のアイデンティティを見失いかけたとき、ヒロはゼロツーと名乗る少女と出会う。彼女とパートナーになった人間は3回目の出撃で死ぬと噂されており、別名「パートナー殺し」と呼ばれていたが、何やかんやあってヒロはゼロツーと共に出撃。初陣で叫竜に勝利するのだった。

オトナとコドモという身分。オトナに奉仕するため作られ、そのことを疑うことなく存在意義にしているコドモたち。雌雄が番となり社会を守らなければらならない、それができない人間は不要という価値観などが第1話では示された。

我々の住んでる世界でも、同性愛は非生産的だから駄目とか、結婚して子供を産んでお国の発展に寄与しなければならないとかリアルで言っちゃう人いるし、そういうことなんかなーと思いながら見ていた。

人のセックスを笑ってはいけない第2話

ゼロツーと共同でフランクスを動かしたことにより希望を取り戻したヒロ。ただ、どうやって動かしたかは覚えておらず実感がない。もう一度ゼロツーと搭乗したいと思うがオトナたちは渋る。

今回は前話で描かれなかったコックピット内部の細かな様子や操縦系統の描写が出てくる。フランクスは女(ピスティル)が前傾姿勢で機体に直接同調し動力を担当。同時に彼女のたちのパイロットスーツの臀部から出てきた操縦桿を後部座席に座った男(ステイメン)が握り操作を担当する。

この格好が引きの画で描かれると後背位以外の何物でもない。

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ダーリン・イン・ザ・フランキス

後背位以外の表現が難しい

同調するとピスティルには『奇妙な感覚』があるらしい。それを『奇妙な感覚』としか言い表せないのは、コドモたちが性的な知識を一切シャットアウトした環境で育てられてきたからだ。

男の子と女の子の精神的な成熟度の違い

操縦方法も絵面としては面白かったが、それ以上に第2話で目を引いたのはヒロの一番の理解者を自負しながら、彼がパイロット失格の烙印を押されたとき何もできなかった少女・イチゴと、ヒロの才能を引き出したゼロツーとの絡み。それと対比するように描かれた男の子組みの関係だ。

イチゴはゼロツーに言う。「あなたは私たちの隊の人間じゃない(いずれ消える部外者なのだから)、あまりヒロに期待させるようなことをするな」と。これは正論と言えば正論だが、果たして個人的な感情抜きの言葉なのか。イチゴの圧をひょうひょうと受け流すゼロツー。

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少女ふたりと対比するように置かれたのが少年組みの対立。対立と言ってもゾロメがヒロを一方的にライバル視して突っかかってるだけなのだが、イチゴVSゼロツーに比べると煽り方も精神年齢低いし、ロボットに乗って活躍したい、自分が一番になりたいというストレートな欲求をぶつけてくる。

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フランクスに乗ることを介して何を見ているか。

身体を張ってヒロを繋ぎ止めようとするが失敗するイチゴ

ポッと出の女にヒロを取られたくないイチゴ。彼の再テストでピスティルを引き受ける。構図としては「ほかの女に心が傾いた男を身体で取り返そうとする」エロティックな展開だ。最初こそ同調に成功したヒロとイチゴだが、すぐに途切れてフランクスが動かなくなる。

意を決してベッドへ誘い込んだのに相手が勃たなかった状態。ヒロが無能ではないことを自分が証明すると意気込んで臨んだだけに、絞り出すような「謝んな。……ヘタクソ」に心が震えましたよ。このヘタクソは自分に向けられたんでしょうか。

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主人公の一番の理解者は自分だと思っていたら、ポッと出の女に横からかっさらわれて焦る負けヒロイン大好き侍としては最高だった。

確認しなければ目を逸らし続けられたものを、このことによってイチゴはゼロツーとの違いを突きつけられ、ヒロの特別が自分ではないと認めざるをえなくなってしまった。

イチゴの明日はどっちだ。